2008年06月02日

『愛のひだりがわ』 筒井康隆:著

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『愛のひだりがわ』 329P 579円
(筒井康隆 新潮文庫)

ISBN 4−8010−117149−1

アマゾン → http://tinyurl.com/nld9r
BK1  → http://tinyurl.com/owb8z

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◆ 内容と感想

筒井康隆さんといえば『時をかける少女』で有名です。
などと書き出すと、お叱りが殺到するかもしれません。

『乱調文学大辞典』『家族八景』『俗物図鑑』『旅のラゴス』
『パプリカ』……。
好きな本の名前を書いているだけで、終わってしまいそうです。

筒井康隆ホームページ
http://www.jali.or.jp/tti/

『愛のひだりがわ』は、先月新潮文庫に入ったばかりのもの。
舞台は近未来の日本です。
警察は機能しなくなっていて、かなりの無法地帯と化しています。

物語の語り手、月岡愛は小学六年生。
母が亡くなり、父を捜すために荒れ果てたこの国を旅します。

空色の髪の少年、やたら気のいい老人、自分の欲望に忠実な男たち、
美しい詩を書く女、人のいい中年夫婦。

旅の中で、愛はさまざまな人たちと出会います。
その行動に納得できる人もいれば、愛には理解不可能な人もいます。

設定としては、かなり暗いお話なんですが、
なぜかすいすいと読み進めてしまいました。

ときに涙を流すことはあっても、愛は決してあきらめません。
それだけに惹かれたわけではありませんが、
それが救いに感じられることも事実ですね。

長い旅のあと、愛は再会と別れを経験します。
この終わり方について、ぜひ誰かと話をしてみたいんですが、
そうそう見つからないかなあ。

愛のひだりがわに自分は立つことができるだろうか。
読むうちにそう考えていることに気づく一冊です。

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◆ 今日の「学び」

自分の周りにいる人たちのことを、一度見つめてみませんか。
それぞれの思いはありますが、良くとるのも悪くとるのも自分次第。

失わずに成長することはできないんだろうか。
そんなことを考えてみるのもいいかもしれません。

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posted by gka at 17:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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