2008年04月24日

『おわらない夏』 小澤征良:著

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『おわらない夏』(小澤征良 集英社文庫 / 234P 559円)

ISBN 4−08−747828−9

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BK1  → http://www.bk1.co.jp/product/2557620

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◆ 内容と感想

小澤征良さんを初めて知ったのは、
日経新聞MJのコラムを読んだときです。

小澤征爾を父に持つ、なんてことは全然知らなくて、
ただ「すなおな文章を書くひとだなあ」と
思っていました。

彼女の書くものには、特別な事件やドラマチック(死語)な
出来事は出てきません。

いつもの日々の中のちょっとしたことに心を動かされ、
それが文章になっていくだけ。

『おわらない夏』は、小澤さん一家が夏を過ごすことにしていた
タングルウッドでの思い出を描いたエッセイ集です。

アメリカで暮らしたことなどありゃしないのに、
読み始めてすぐに懐かしさを覚えている自分に気がつきます。

子どもの頃に感じた、夜の暗さとわけのわからないときめき。
水面を照らす夏の陽と、ゆらゆら揺れる照り返し。

ここのところ、意識することもなかった記憶が、
あふれるように蘇ってきますね。

気がついてみれば「いつもしないこと」というのは、
つまり「特別なこと」かもしれない。

こんな文が途中で出てきます。

あたりまえのことを言っているのだけど、
なぜかページをめくる手を止めてうなずいてしまいました。

夏がすっかりやって来てしまう前に読みたい一冊です。

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◆ 今日の「学び」

季節が変わるだけでも楽しかった、あの頃。
すべての時間がもっと濃密だった、あの頃。

いつもではなくて、ときどき思い出してみるのがいいんです。

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posted by gka at 00:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ
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