『99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』 254P 735円
(竹内薫 光文社新書)
プロローグ 飛行機はなぜ飛ぶのか? 実はよくわかっていない
第1章 世界は仮説でできている
第2章 自分の頭のなかの仮説に気づく
第3章 仮説は一八〇度くつがえる
第4章 仮説と真理は切ない関係
第5章 「大仮説」はありえる世界
第6章 仮説をはずして考える
第7章 相対的にものごとを見る
エピローグ すべては仮説にはじまり、仮説におわる
ISBN 4−334−03341−5
アマゾン → http://tinyurl.com/dxqgad
BK1 → http://www.bk1.co.jp/product/2645250/p-GTA68226
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◆ 内容と感想
竹内薫さんは1960年生まれの猫好き科学作家。
『世界が変わる現代物理学』『物質をめぐる冒険』などを書いている
ほか、湯川薫という名前で小説も書いています。
竹内薫オフィシャルサイト
http://kaoru.to/
子どもの頃、何かに対して疑問を持つことってありますね。
(これは、どうしてこうなるんだろう?)
で、身近なおとなに質問してみる。
「どうして?」
「それはそういうものだから」
「大きくなったらわかるよ」
こんな答えが返ってくると、がっかりします。
けれど、中にはいろいろと説明してくれる人がいて、
あこがれたり尊敬しちゃったりもします。
そういうおとなになることを目指してきた人にとって、
この『99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』は
ちょっと危険な本かもしれません。
世の中で真実として信じられていることは、すべて仮説に過ぎない。
このことを、竹内さんは様々な例を引きながら繰り返し書きます。
いちばん初めの「飛行機がなぜ飛ぶのか、まだわかっていない」を
読むと、飛行機に乗りたくなくなってきたりして。
タイミングがいいのか悪いのか、
冥王星が惑星だというのも仮説、という話も出てきます。
「この世界に『絶対』なんて言葉が当てはまるものはない」
ということばを、読み進めながら思い出しました。
自分の周りの世界をちょっと疑いたくなる一冊です。
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◆ 今日の「学び」
誰にとっても絶対不変の真理なんてないのかもしれません。
私にとっての真実、あなたにとっての真実を探そうとすることが
まず必要かも。
絶対無理! というのも仮説ですね。
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