2009年07月02日

『名もなき毒』宮部みゆき:著

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『名もなき毒』 489P 1890円
(宮部みゆき 幻冬舎)

ISBN 4−344−01214−3

アマゾン → http://mo-v.jp/?8523
BK1  → http://www.bk1.co.jp/product/2705922/p-GTA68226

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◆ 内容と感想

宮部みゆきさんといえば、知らない人はいないかもしれません。
『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞したほか、
『火車』で山本周五郎賞、『蒲生邸事件』で日本SF大賞、
『理由』で直木賞を受けています。

大極宮(宮部みゆき、大沢在昌、京極夏彦公式サイト)
http://www.osawa-office.co.jp/

何年か前、宮部さんはインタビューに答えて、
こんな内容のことを書いていました。

「しばらく現代ものは書きません。
 現代を描くということは、どうしてもいまを反映させなければ
 いけなくなります。
 そうすると、つらい物語しか書けそうになくて」

そんな宮部さんが久しぶりに出した現代ミステリーが、
この『名もなき毒』です。

「ある財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、
 トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、
 私立探偵・北見のもとを訪れる。
 そこで出会ったのは、
 連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった」
(「BOOK」データベースより)

最初の部分のあらすじは、こんな感じです。
けれど、宮部さんの小説は細部を楽しむものです。

物語はここから始まって、いろいろな人を描き出します。
いい人もいれば、いやな人もいます。
けれど、どの人も特別な存在とは思えません。

何かに押しつぶされそうになったとき、身近にネットがある。
それが吉となるか、凶となるか。
読み進めながら、ずっとこのことを考えていました。

嘘というものについて考えずにはいられなくなる一冊です。

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◆ 今日の「学び」

ひとつの嘘は新たな嘘を生みます。

どこまで行っても真実を生むことはありません。

そんなこと、わかっているはずなんですけど。

理解することと実行することは違いますね。

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posted by gka at 06:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
2009年03月29日

『99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』 竹内薫:著

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『99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』 254P 735円
(竹内薫 光文社新書)

プロローグ 飛行機はなぜ飛ぶのか? 実はよくわかっていない
第1章   世界は仮説でできている
第2章   自分の頭のなかの仮説に気づく
第3章   仮説は一八〇度くつがえる
第4章   仮説と真理は切ない関係
第5章   「大仮説」はありえる世界
第6章   仮説をはずして考える
第7章   相対的にものごとを見る
エピローグ すべては仮説にはじまり、仮説におわる


ISBN 4−334−03341−5

アマゾン → http://tinyurl.com/dxqgad
BK1  → http://www.bk1.co.jp/product/2645250/p-GTA68226

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◆ 内容と感想

竹内薫さんは1960年生まれの猫好き科学作家。
『世界が変わる現代物理学』『物質をめぐる冒険』などを書いている
ほか、湯川薫という名前で小説も書いています。

竹内薫オフィシャルサイト
http://kaoru.to/

子どもの頃、何かに対して疑問を持つことってありますね。
(これは、どうしてこうなるんだろう?)

で、身近なおとなに質問してみる。
「どうして?」

「それはそういうものだから」
「大きくなったらわかるよ」
こんな答えが返ってくると、がっかりします。

けれど、中にはいろいろと説明してくれる人がいて、
あこがれたり尊敬しちゃったりもします。

そういうおとなになることを目指してきた人にとって、
この『99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』は
ちょっと危険な本かもしれません。

世の中で真実として信じられていることは、すべて仮説に過ぎない。
このことを、竹内さんは様々な例を引きながら繰り返し書きます。

いちばん初めの「飛行機がなぜ飛ぶのか、まだわかっていない」を
読むと、飛行機に乗りたくなくなってきたりして。

タイミングがいいのか悪いのか、
冥王星が惑星だというのも仮説、という話も出てきます。

「この世界に『絶対』なんて言葉が当てはまるものはない」
ということばを、読み進めながら思い出しました。

自分の周りの世界をちょっと疑いたくなる一冊です。

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◆ 今日の「学び」

誰にとっても絶対不変の真理なんてないのかもしれません。

私にとっての真実、あなたにとっての真実を探そうとすることが
まず必要かも。

絶対無理! というのも仮説ですね。

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posted by gka at 13:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書
2009年03月01日

『トニー流 幸せを栽培する方法』 トニー・ラズロ:著

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『トニー流 幸せを栽培する方法』 133P 1000円
(トニー・ラズロ ソフトバンククリエイティブ)


<芽の章>

1 「嫌い」は禁止
2 ほどほどに
3 中毒は自ら選べ
4 「訊いてみよう」主義

<樹の章>

1 躁と鬱のまんなかで
2 我よいこと思う、ゆえによい我あり
3 それでも人を信じよう
4 したいこと・できること・やるべきこと
5 節目を前にして
6 自立してから結ばれよう

<実の章>

1 「黄金律」より「黄金判断力」
2 こっそり「一日一善」
3 私の幸せ、あなたの幸せ
4 愛するために生まれたのだ
5 平和は訪れるのを待つものではない
6 どうぞご一緒に

ISBN 4−7973−2763−4

アマゾン → http://tinyurl.com/cmapp4
BK1  → http://www.bk1.co.jp/product/2620661/p-GTA68226

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◆ 内容と感想

トニー・ラズロさんは多文化共生を研究するNGO「一緒企画」を
運営しています。

妻の小栗左多里さんの本(『ダーリンは外国人』シリーズ)に
出てくるのをご存じの方は、どれくらいいるんでしょうか。

「一緒企画(ISSHO)」(リニューアル中)
http://www.issho.org/

トニー・ラズロ
http://talking.to/tony/

『トニー流 幸せを栽培する方法』は、
トニーさんの考える幸せの探し方と育て方を書いたものです。
あわせて、世界のことわざや格言、思想なども紹介しています。

章ごとのタイトルを見てもわかるように、ちょっと理屈っぽいです。
でも、そこがおもしろい。

読んでいて驚いたのは、トニーさんが日本をよく知っていること。
ちょっと考えれば、ずっとこの国に住んでいるんだから当たり前の
ことなのに。

外国人は日本に不慣れ、なんて思いこみがまだ自分の中にあった。
このこと自体が静かな衝撃でした。

印象に残ったのは、引用されているバーナード・ショーのことば。
「自分が人からしてもらいたいことは、決して人にするな。
 趣味が違うかもしれないから」

相変わらず、ひねくれてるね、ショーさん。
と思わずつぶやいちゃいました。
本に書かれているんだから、ずっとひねくれてるんですけどね。

トニーさんと一緒に居酒屋ででも呑みながら、
なんだかんだと話してみたくなる一冊です。

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◆ 今日の「学び」

しあわせもふしあわせも、自分が決めるもの。

誰かと比べても意味はありませんよね。

あなたにとってのしあわせってどんなものですか?

一度、じっくり考えてみるべきかも。

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posted by gka at 03:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | マインド系